Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
角の里を通り、島星山の麓を縫うて江川の岸に出たもののようである。
大意。石見の高角山の山路を来てその木の間から、妻のいる里にむかって、振った私の袖を妻は見たであろうか。
角の里から山までは距離があるから、実際は妻が見なかったかも知れないが、心の自然的なあらわれとして歌っている。そして人麿一流の波動的声調でそれを統一している。そしてただ威勢のよい声調などというのでなく、妻に対する濃厚な愛情の出ているのを注意すべきである。
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小竹の葉はみ山もさやに乱れども吾は妹おもふ別れ来ぬれば 〔巻二・一三三〕 柿本人麿
前の歌の続きである。人麿が馬に乗って今の邑智郡の山中あたりを通った時の歌だと想像している。私は人麿上来の道筋をば、出雲路、山陰道を通過せしめずに、今の邑智郡から赤名越をし、備後にいでて、瀬戸内海の船に乗ったものと想像している。
大意。今通っている山中の笹の葉に風が吹いて、ざわめき乱れていても、わが心はそれに紛れることなくただ一向に、別れて来た妻のことをおもっている。
今現在山中の笹の葉がざわめき乱れているのを、直ぐ取りあげて、それにも拘わらずただ一筋に妻をおもうと言いくだし、それが通俗に堕せないのは、一首の古調のためであり、人麿的声調のためである。