Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
第四七課 利己主義
そして他人から感謝をうけて好い気持ちになるなどと贅沢すぎる話です。二つ持っていたら一つ与えるが好いのです。他人に一つ入用なものなら自分にも一つ入用であるべきはずです。他人に二つやってしまって自分に一つもなくなり、結局またほかの他人のところへどうしても入用になって一つのものを自分のために貰いに行く、それでは何にもなりはしません。
もっとも、これは原則ですが、場合によっては本当に全部投げ出して他人に与え、他人を救わねばならない時が誰にもあります。そういう場合とそうでない場合の鑑別もまた、仏を仰いで仏智に依るより正確なことはありません。
第四七課 利己主義
利己主義ということは、人間の生きて行く上において是非必要なことでありますが、それを余り強調拡大させると、隣人はもちろん、社会にまで迷惑を及ぼします。ですから今では殆んど吝嗇とか、欲張りの代名詞になっています。これは誠に残念に思います。正当に利己主義を使うことが日本ではまだ実行されていないようにさえ思います。そのために随分無駄をし過ぎたり、お互いに邪魔をし合ったりしているのを見受けます。
フランスやドイツの田舎の農家などを私どもが訪問したり招待されて行って見ますと、非常に喜んで大歓迎をしますが、夜の十時半頃になりますと、そこの夫妻が立ち上って、「私達は明日の仕事