Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
第五九課 迷信の話
この方法を採らず、または先輩の体験者の証言を利用せず、浅はかに勝手な信仰をすることを迷信と言います。
第五九課 迷信の話
迷信については、私が西洋にいたとき聴いたおかしい話があります。
白耳義の首都ブラッセルから独逸国境の方へ半日ほどドライヴしますと世界大戦当時最も激戦を極めた地方へ出ます。その遺跡も沢山残っていますが、それでもこの辺一帯の天然の風景は、欧州の中で珍しい平和なのんびりしたものです。一面の青麦の畑は見渡す限りうち続き、澄み切った碧の空に風車がゆるゆる廻っています。その麦畑の畦に、ところどころに鄙びた基督の磔刑の石像が立っていまして、それに士地の農夫達の手作りの花環などが供えられてあります。ちょうど日本の田舎道に在る石地蔵の感じです。
この西洋の石地蔵の一つが、自分でときどき動くというので村の評判になったのです。これは基督の再臨の兆だというので、お詣りが増える。教会では感謝のお祭りがあったのです。大変な騒ぎになりました。このくらいまでは、まず騒ぎだけで済んで来ましたが、今度は、石像がいま眼の前で動くか動かないかで、占いをすることが流行り出しました。