Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
正にそれに相違ありません。それですから、万一の時の役に立ったのであります。
しかし、それだけの用意をしながら、秀吉が雪の朝にとうとう来ずにしまっても利休はちっとも落胆はしなかったでしょう。その用意こそ、いわゆる茶道のたしなみであります。
たしなみということは、効果如何を考えず、責任として尽すところに価値があります。誰への責任でしょうか。誰への責任でもありません。自分の職分としての責任であります。維新時分の達識の人が、天を相手にすると言った意味です。人に知られず、効果を考えず、深く自分の職分を考えて、その準備を深めて行く。そのことに楽しみを持って行く。これが本当のたしなみであります。故にたしなみという言葉には奥床しさという感じが伴います。
人に知られず、効果に現れずとも、たしなみの深い人には、奥床しさがほのぼのと立騰るものであります。気配というものは正直なものであります。
利休の場合を考えるのに、彼のたしなみはまだ他に沢山にあったに違いありません。その沢山のたしなみが、単なるたしなみだけに終ったものがどのくらいあったか知れないでしょう。多くの用意のなかから、たしなみの顕現れる場合は、実に百分率に支配されるようです。