Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
第七課 性質を矯め過ぎるな
媒酌人は訊ねました。
「継子の様子はどうだね」
すると後妻の女は不快な顔をして、
「継子なんて言葉をお使いなさらないで下さいましよ。この頃はもう親身の親子以上」
そこで媒酌人は頭を掻いて言いました。
「ほうこれは失言した。失礼失礼」
後妻の女は朗らかな声で家庭のこと、世間のこと、何気なしに面白そうに語って帰って行きました。
七里恒順という幕末から明治へかけて生きておられた浄土真宗の名僧があります。
その人の言葉に、
「月を盥の水に映すのに、映そう映そうと焦って盥を揺り動かしたら、月影は乱るるばかりである。何の気なしに抛って置くと、いつの間にやら月は盥の中に丸く映っている」
普通のことのようですが、本当の体験を、月と盥に事よせて語っているので、普通の中に言い知れぬ趣があります。
第七課 性質を矯め過ぎるな
人生の使い方に二とおりあります。そのいずれへも極端にかたより過ぎると、結局その人の生涯が駄目になってしまいます。今、極端に性質を矯め過ぎる方を述べてみます。
私たち活花を活けるときによく経験することですが、一本の枝を取ってみて、この枝振りも面白くない、あの枝振りも面白くないと言って切り捨ててしまいます。