Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme
人間性が蔓るのを邪魔な雑草と思って、わきへ抜き捨ててはいけない。雑草が使いようで田畑の肥料になるではないか。邪魔のように見える低劣な人間性も人間向上の培養素になるではないかというのであります。今日では、田の草どころでなく、わざと紫雲英草を種子蒔き前の田に植えて、空中窒素を地中に吸い取らせて土地を肥沃します。
文殊菩薩がある日、善財童子(文殊は智慧の象徴、善財は求道者、両者とも、華厳経中の人物です)に向って、「おまえ、これから世界中を探してみて、もし、薬にならないような草が在ったら持って来い」。そう言って外へ出してやりました。善財童子は命令に従って世界中探して廻りましたが、絶対に薬にならないという草は一本も見付かりませんでした。そこで手持ち無沙汰で帰って来て、文殊にその報告をしたという寓話が「五燈会元」という本に載っております。これなぞも人間性といわれる性質の中のどれ一つとして絶対に人間に不利益と見究めのつけられるものは一つもない、みな使い方によっては立派に人間の向上、進歩、発展の薬になるものだという寓意を含んでおるのであります。
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