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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

Lesen Sie 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 124.886 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

第二二課 敵、味方

一

というような奇妙な言葉を、わざと言い出して、ちょっと人の気を抜くのです。禅語にはかなり沢山、こういう奇妙な言葉があります。普通は「水は流れて橋は流れず」です。それを逆にしたのは、つまり、物事の相対性を言ったのです。私たちが日常向い合っている物事について、私たちが考えたり、行為したりする態度を自由にしなさいと訓えた言葉です。この自由な、融通の利く考え方をしなければ、太陽ばかり動いて地球の廻転運行なぞは思いも及ばなかったでしょう。

第二二課 敵、味方

一

敵が相手側にばかりあるかと思えば自分の中にもあります。自分の中にある敵を「反省」といいます。

「反省」が出て来るということは辛いものです。自分が二派に分れてその一方が今まで味方だとばかり思っていた一方の自分をたちまち衣を奪って追い散らすのですから、そして新しく起った自分の中の敵が勝鬨を挙げるのですから、こんな苦々しい事はありません。

しかし、この苦々しさを身内で繰返して置くときは、外の本当の敵に向ったとき、もはや演習済みですから、大変楽です。その敵対処置を知っていてぴしぴしと節に当った処置が出来るのですから、反省の深刻なのは懺悔です。