Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

くるしい仕事です。そんなにかたくない土ではありましたが、一メートルあまりほりすすむと、すっかりくたびれてしまいました。

「きみ、ひとりでやってては、とてもくたびれてだめだよ。交替制にしよう。ぼくときみとで、かわりあって、ほる役をやるんだよ。」

ひとりがほれば、もうひとりは、その土をあなのそとに、はこびだすのです。三十回土をはこびだしたら、交替ときめました。そして、また、いっしょうけんめいに仕事をつづけるのでした。

「ねえ、小林さん、こんなに苦心してここをぬけだしても、このむこうがわがどうなっているか、わからないね。」

ポケット小僧がくらやみの中で、土をはこびながら話しかけてきました。

「うん、そりゃあ、そうさ。」

「もし、これからさきのあなが、ぜんぶうずまってたら、どうする? ほっても、ほっても、どこへも出られないじゃないか。」

「そりゃあ、そうだよ。」

「もし、むこうのあなが、ふさがっていないとしてもね、そのあなを歩いていくと、つきあたりになってしまうんじゃないだろうか。おれたちは、どっちにしたって、たすからないのかもしれないぜ。」

ポケット小僧は、べそをかくような声でいいました。