Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

黄金仮面

じゃあ、あばよ。」

そして、プツンと電話がきれました。

黄金仮面

それから一月ほどは、なにごともなく過ぎさりました。そして、ある日のことです。京都市の三十三間堂に、ふしぎな事件がおこりました。

三十三間堂の細長いお堂の中には、おまいりの人の通路を残してお堂いっぱいに、ピカピカひかる金色の、人間とおなじぐらいの大きさの仏像が何百というほど、びっしりならんでいます。

その夕方、小学校六年生のふたりの少年、高橋君と丸山君とが、お堂の中の通路を歩いていました。もう、うすぐらくなっているので、おまいりの人もみんな帰ってしまい、ガランとしたお堂の中には、ふたりの少年のほかには人の姿もないのでした。

しかし、人間はいなくても、人間とおなじ大きさの金色の仏像が、いくえにも、かさなりあって、かぞえきれないほど立ちならんでいるのです。

その何百という金色の仏像が、だまりこんで、身動きもしないで、夕やみの中にむらがっているようすは、なんともいえないぶきみさです。

「もう、帰ろうよ。だれもいなくなってしまったじゃないか。」

丸山君が、心ぼそそうにいいました。

すると高橋君は、ふっと立ちどまって、びっくりしたような顔で、むらがる仏像のまんなかへんを見つめました。