Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
虎口へ
と私は思った。そして一層深く、昼間の叔父のところでの遊びが恋しくなった。何ものをも忘れて、何からも解き放たれて、自由な、気楽な、その上何かこう血をわき立たせるような力が溢れて来た、あの一時を。
私はそれから、ひまさえあれば叔父のところへ遊びに行った。
虎口へ
親戚の誰かが私の帰ったことを通知したとかで、浜松から父が来た。
小さい時、母と私とを捨て去った父である。朝鮮で私をあんなにまで苛めた祖母や叔母の家のものである父だ。
私は父に好意を持つことができなかった。反感をさえ持っていた。けれど父はやはり、久しぶりで会った私に何らかの愛着を感じているようであった。その上、今になお父の権威を私に感じているらしかった。私はそれを片腹痛いような感じをもって見た。
父はしかし祖父の家には永く止まらなかった。叔父が隣村にいることを知って、私に、叔父のところへ案内しろと言った。私は、父の言うことをききたくはなかったが、叔父のところに行けるのが楽しみだったので父と一緒に出かけた。
叔父は父が訪ねてくれたことを非常に喜んだ。父も祖父の前に出た時とはまるっきり違った隔てのない態度で叔父に接した。