Japanische Klassiker mit Furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme
街の放浪者
ああ何という不条理なのだ。何という我儘な傲慢な態度なのだ。
私は、人を怒るよりも自分を嘲ってやりたいような気がした。そして私は、その紙幣と半紙とをぐちゃぐちゃにひッつかんで袂の中にねじ込んだ。
街の放浪者
砂糖屋を出てから、いわゆる「主義者」の間を一、二ヶ所居候して歩いた揚句、とうとうまた三の輪の大叔父の家へ転がり込んだ。
「言わんことじゃない。新聞売りや夜店商売なんかで学問の出来るはずはない。それも男ならまだしも、女じゃないか。所詮、学問なんか思いきった方がいいよ」
と大叔父は私をたしなめた。けれど、私の執拗な希望には手の下しようもないと諦めたか、大叔父は強って私に学校をやめさせようとはしなかった。そこで私は、大叔父の家で家事の手伝いをしながら学校に通えるようになった。
私はまず、朝の五時に起きて、電灯を低く引きおろして勉強をしながら御飯を炊いたり味噌汁を拵えたりする。そして皆の膳立をすっかり整えてから自分だけ先に食事を済まし、みんなのまだ寝ているうちに学校に行っておひるすぎに帰って来る。帰って来るとはすぐにまた、洗濯や食事の仕度やお掃除などに没頭する。