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Japanische Klassiker mit Furigana

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なにがわたしをこうさせたか

何が私をこうさせたか

金子 ふみ子

Lesen Sie 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) von 金子 ふみ子 (かねこふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 191.571 Zeichen · 383 Bildschirme

Aozora Bunko

何しろ私は、どこで覚えたのか自分でも知らないが、尋常二年の時は六年の読本が、三年の時には高等二年の修身が、たいした苦痛なしに読めたのだ。数学では小学校の全課程中一度だって頭をひねるほどの問題にぶッつかった覚えがないくらいよく出来て、十一、二の時には四ケタと四ケタの掛け算を頭の中で計算し得たくらいだ。歌も教師が四、五度歌ってさえくれれば、後はすっかりと覚えられた。下手だったのは、習字だとか図画だとかいったような技巧的なものばかりだった。だから、復習だの予習だのする必要は全然私にはなかった。

そこで私は、自分の部屋に這入るや否や、鞄を肩からおろして、叔母のくれる煎餅をポリポリと噛りながら、今か今かと祖母の呼んでくれるのを待つばかりであった。

ある時私は、余りに、退屈なので時間半ばに飛び出して行った。祖母たちに甘えるような気もちで訴えた。

「私、復習なんかしなくっても大丈夫だわ、祖母さん……」

すると祖母は眼をいからして私に言った。

「金子のような貧乏人とはわけが違うんだ。そんなだらしのない真似はどんなことがあってもさせられません」

私は私を理解してくれないことを悲しく思った。