Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひかりあういのち

光り合ういのち

倉田 百三

Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

私はすぐに暗誦にとりかかった。何百度となく反復して一日で暗誦してしまった。そして神前で伯父が、家族や、奉公人たちと礼拝する時、私も並んで、声高く合誦した。皆驚いた。伯父は非常に悦んだ。

「どうした風の吹きまわしかね」

「伯父さん。大祓いは傑作ですよ。僕は正直な処莫迦にしていたんだけれど、僕こそ莫迦でした。この間仁田の太夫さんに教わって、初めて読んで見て驚きましたよ」

「ふうむ。それは何よりだった。どうだね、あの太夫さんは」

「なかなかエラいですよ。僕は習いに行くのがたのしみです」

私は書店で古事記と、万葉集とを買って、読み耽った。そして読めば読む程感心した。殊に万葉集は自分のためにある歌集のような気がした。私は一週間に二度、会に出席した。

商業学校、女学校、小学校の先生、書店の主人等が四、五人来ていた。ただ聴いてさえいればよかった。鈴子はいつでも出たが、兄の方は時々しか出なかった。

私は仁田さんが天真な情熱家で、そして自由な人であることを知って段々敬愛を増して行った。それは万葉と古事記から来る感化と思われた。時々おもしろい事を言って笑わせた。

「いい恋文を書こうと思うなら、万葉の恋歌を研究しなくちゃ駄目ですよ。