Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Lesen Sie 光り合ういのち (ひかりあういのち) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.439 Zeichen · 263 Bildschirme
と別れしなに鈴子は言った。
私は鈴子と顔を合わせることが多くなった。会の時でなくても丑寅さんの境内に行くと、よく出遇った。彼女はこの春女学校を出たばかりで、まだ女学生くさかった。
「あなたは巫女になるととてもきれいですね」
「あら、御覧になって?」
「ええ。あの舞は誰に習ったんですか」
「母に。極く小さい時から習いましたの。信一兄さんはいやがりますのよ」
「何故だろうな。僕は巫女になったあなたが一等好きだな。女学生服なんかよりよっぽどいいと思うね」
「あなたはクラシックね。本当は私も巫女になるのいやじゃありませんの。子供の時よくお友達にからかわれて恥ずかしかったけれど」
「恥ずかしいことなんかありませんよ。とてもきれいですよ。あれはクラシックというよりミスチックですね」
「そう、ミスチックですね」
「やっぱり万葉なんかやってらっしゃるから自信が持てるんですね。――明日の会、選んでいらっしゃるでしょう」
彼女は赤くなって、
「選んでは置きましたけれど、あたしどうしようか知ら?」
「持って出なさいよ。自分の恋歌じゃなし、自分のだって構やしないけれど……」
「お父さんの前だけれど――」