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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme

Aozora Bunko

のレコードに満足しなければならない状態であった。

その渇望の真中へ、カサルス張りの楽名で、情緒濃やかで、柔かで含蓄の深い、カサドのレコードが、ほんの少しばかり入って来たのである。こんなことを言ったら、レコードに関心を持たない音楽家たちは、ファン気質の馬鹿馬鹿しさを笑うかも知れない。しかし、我らに共通の望みは、多少録音技術は拙くとも、より芸術的な、良き演奏に対する渇望であった。スクヮイアーやフェルデシーでは満足しなかったもの、もっと輝きのあるものを、カサドは持っていたのである。

カサドは四十歳になったばかりで、フォイアマン、ピアティゴルスキーと共に、世界における三大少壮チェリストである。ポリドールに入った最初のレコードは、恐らく二十五、六歳の吹込みであろう。若きチェリストの、香気ある演奏風格は、なんにも知らぬ我ら日東のファンを、狂気せしめたことは一通りでなかった。私はひそかにカサドを愛蔵して、共にカサドを語る友のないのを口惜しいことに思っていた。

言うまでもなくカサドは、カサルスと故郷を同じゅうし、カサルスと同じく、スペインの血の通う芸術家である。