Japanische Klassiker mit Furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme
可もなし不可もなしという出来だろう。三番目の「春のあこがれ」は最も愛すべき歌曲の一つで、何物の虐げにもめげない天才の明るさと朗かさが漲っている。それは死の予感に悩まされたシューベルトの、空しいあこがれであるにしろ、朗々誦すべしで、ドゥハンの素直な歌い振りは、この歌の表現には「愛の使者」と同じ程度に適当であった。
四番目の「セレナード」は、有名過ぎるほど有名な歌である。この歌には若さと陶酔とが油の如く滲み出るが、ドゥハンの出来は必ずしも最上ではない。単に正直に素直に歌っているというだけで、キャペルがこの歌の歌い手に要求した「香りと想像」とが欠けている。これはさらに技巧家で、この歌を得意のプログラムとする、レオ・スレザークのものでなければならぬ。ポリドールに入っているスレザークのレコードが恐らく第一等の出来であろう。
五番目の「憩いの地」はこの一聯の歌曲中でも傑作の一つで、なんとも言えない物悲しさと美しさに満ちている。ポリドールのレーケンパーは、少しテンポを遅く、存分に引き延ばして思い入れたくさんに歌っているが、私はむしろドゥハンのテンポを早目に、ぐんぐん歌って行く賢さを採りたい。