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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Lesen Sie 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 344.837 Zeichen · 680 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんなに聴いたらレコードが駄目になるでしょう」家族がそう言って心配したのは、私の蒐集のうちにこのレコードたった一枚であった。「安心しろ。摺り切れたら、また買って来る」と豪語した私は、その言葉を実行して、十五年後の今日、私の蒐集にシャリアピンの『ヴォルガの舟唄』のレコードが四枚あり、そのうちの二枚は電気以前に吹込んだ同じレコードである。私のコレクションの中に、同じものが二枚あるレコードは、これとクルプの歌った『星月夜』のほかにはない。しかしシャリアピンの『ヴォルガの舟唄』に溺れたのも、十五年前の昔語りになった。

『ヴォルガの舟唄』と前後して入った電気以前のレコードの佳品は、『二人の擲弾兵』や『トレパック』や『深夜の閲兵』や『ダウン・ゼ・ペターキー(モスコーの街の歌)』や『蚤の歌』や『シベリア囚人の歌』であると思う。が、この大部分は電気で吹込み直され、その電気の方が原則として良くなっているので、ことさら旧盤を説く必要はない。

が、この中で注目すべきは、米国ビクターにしかなかった『シベリア囚人の歌』の十吋レコードである。歌の意味も作曲者も判らないが、鎖を叩くような陰惨単調なピアノの伴奏で歌う、凄まじくも恐ろしい歌であったことを私は記憶している。