Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

歌ではない、月の事に就いて詠みました歌でございますが、雲を風で吹払った跡は、松が枝に渡る風の声のみで、光々明々として月を見ている心になれば、年中間違いはなきものゆえ、悟れば善になり迷えば悪になるもので、迷えば可愛い子を棄て、夫を棄てるように相成りますと申すは、前申上げました通り、おかめの心得違というものは恋という煩悩の雲がかゝり、心の闇に迷いまして一通りの間違いではない、原丹治と密通をいたし、現在の娘を唆かして己の密夫の悴丹三郎と密通させ、それのみならず孝子多助を殺そうとする罪は実に悪むべきものでござります。多助も家に居れば命が危い、命があれば又鹽原の家を立て直す時もあろうと思い、住馴れた家を立出でました。家では多助が翌日になっても帰って来ないから、おかめの了簡では、彼奴は江戸へでも往ったか遠い所へでも往ったか、大方家の辛い所を思って、首でも縊ってしまったのであろうと、多助の死ぬのを待って居りますと、奉公人の忠義な五八は多助が帰って来ませんから心配して捜して来ましたが居りません。すると沼田原の松の木に青という馬が繋いであると聞きましたから、五八は直に行って見ましたが、ハテ解らんと思う