Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

お父様やお母さまが嘸お驚き遊ばし、御心配なさるだろう、云わずに居ても跡で事の分る時もあろうから、か御心配を掛けるより寧そ何にも云わずに帰ろうと、仏のような心の多助は、何にも云うまいと思いまして、

多「御尤もでがんすが、種々深い訳が有ることでがんして、お聞かせ申していが、云うに云われない訳があって云いやんせんが、後で事は分りやしょう、私い国い出ねえば命にかゝる事があって、拠なく出たゞ、出れば後で家の潰れる事は知っているが、命い取られては家を立てることも出来ねえから、私が江戸へ出て奉公して金を貯め、国へ帰って家を興そうと思って江戸へ来ることは来たが、頼るものがゞんしねえで、去年の八月廿日此のお屋敷へ尋ねて来て、お父様やお母様はお達者で居るかと御門で聞いて見れば、お国詰になったとの事で、お国は宇都宮だったのがお国替になって、肥前の島原で三百里も先だと云われ、頼みの綱も切れ果てゝ路頭に迷う身の上となり、仕方がねえから昌平橋から身い投げべいとする所を、助けてくれたは今の主人山口屋善右衞門様、親切に世話をして、請人なしで奉公人に使ってくれやんしたから、私い山口屋で十年でも二十年でも死んだ