Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しおばらたすけいちだいき

塩原多助一代記

三遊亭 円朝

Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

処じゃアありやしねえ」

角「おかめ、江戸へ往った土産に好い物を連れて来た、おい此方へおはいんなんし」

かめ「おや何処から連れて来たの」

というに、角右衞門は娘に向い、

角「こりゃ己ア嚊アだ」

娘「これはお初にお目にかゝります、私は旦那様のお蔭様で此方へまいりました者、何分宜しくお願い申します」

かめ「そうでございますか、こんな山の中へ宜くマアお出だねえ、久し振で江戸の風を見たが、何うもいゝ器量だこと、年は幾許、なに十九だとえ、オヤそう、焼け出されてそれで、それはマアお気の毒な、旦那これは何処の娘です」

角「これは十三年あと、保泉の原で勾引かされたお前の娘のおえいだよ、よく顔を見ろ」

かめ「なにえー」

角「これがお前の実の母親だアよ」

と云われ、親子は思い掛けなき再会に、おかめは娘の手を取ってつく/″\顔をながめながら、

かめ「旦那様、どうして此の子を連れて来て下さいましたか」

角「なんとマア不思議なわけで、此間の火事の時、此の娘も焼出され逃げる途中母親に別れ、一人で来る後から悪者に附かれ、持っていた包を奪られ、母親に済まないという所から身を投げようとする