Japanische Klassiker mit Furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lesen Sie 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 138.733 Zeichen · 274 Bildschirme
ものでもないから、それだけの入費をお出しなさいな、私も十九まで育てた埋草をしなけりゃなりませんよ、金が出来ねえなら直ぐお返しなすって下さい、連れて帰って女郎にでも何にでも打ち売って埋草をするから」
角「誠にお気の毒でございますが出来ません、どうもハア三百両は迚も上げる訳には参りやせん」
かく「旦那、ただ参りませんで済みますかえ、そんなら何故他の娘を無沙汰で連れて来たよ」
角「親に無沙汰で連れて来た其処は重々済まないが、何分親御の行方が知んねえもんだから、拠なく連れて来やしたので」
かく「親の行方が知れないから連れて来たという訳で済みますかえ」
角「誠に済まねえが、全体彼は貴方の娘に違ねえのかえ」
かく「私の娘だから私が路銀を遣って態々追掛けて来たのさ」
角「それがサ、あのお梅という娘は七歳の時に保泉村の原中で勾引かされたお榮という娘だが、何うしてそれを貴方が娘にしなすったえ」
と云われおかくは悸とし、
かく「はい、貴方は何をお云いなさる」
角「何も云いましねえ、あれは岸田屋宇之助と云う旅商人の娘ですが、母親が亭主の帰りの遅いのを案じ、あの娘をつれ、亭主の行方を捜して小川村まで来る