Japanische Klassiker mit Furigana
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
Lesen Sie 大和古寺風物誌 (やまとこじふうぶつし) von 亀井 勝一郎 (かめいかついちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.647 Zeichen · 215 Bildschirme
あとがき
わが大乗の教をはじめて具現されたのは天皇にてあらせられた。天皇信仰という独自のものがわが史上には存在していたのである。
とくに上宮太子が病者貧民の身上を思うて設けた四天王寺四個院のごとき、また光明皇后の悲田施薬院乃至施浴の風呂の如き、すべて薬師如来の本願を思わする悲心の然らしめたところであった。かかる信仰あって、はじめて無双の仏体も造顕されたことは既に述べたとおりである。
――昭和十七年冬――
あとがき
私の大和古寺巡礼は、まず夢殿に上宮太子を偲び、ついで法隆寺、中宮寺、法輪寺、薬師寺、唐招提寺、東大寺を巡って、最後はいつも新薬師寺で終るのであるが、これで飛鳥白鳳天平の主なる古寺はひととおり歩いたことになる。私がはじめて大和に古寺を訪れたのは、昭和十二年の秋であった。それから毎年春と秋には年中行事のようなつもりで出かけて行ったわけだが、戦争の最も激しかった二年間を除けば、これは今でも続いている。古寺巡りも、今年で足かけ十五年になったわけだ。その間、古寺古仏に対する私の気持にも様々の変化があった。私はそれをそのまま旅日記のようにして書きつけてみた。昭和十七年冬に一応まとまったので、大和の養徳社から出版したが、それがこの本の初版本である。