Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
後に京都で近藤勇に殺される。芹沢死して後の新徴組は、近藤勇を隊長として改めて「新撰組」となる。それは後の話。
雪はチラチラと降りつづき、夜は四ツ過ぎて、風がないからわりあいに寒くはないようなものの、時節柄ですから人通りなどはほとんどありません。
練塀小路あたりで按摩の笛、駿河台の方でびょうびょうと犬が吠える。物の音はそのくらいのもので、そこへ二挺の駕籠が前後して神田昌平橋にさしかかる。
前の駕籠側には一人の供が槍を担いでついている、後ろの提灯の紋は抱茗荷。
二つの駕籠が雪の昌平橋を無事に渡りきると、棒鼻の向きが少し変って、前のは講武所の方へ向き、同時に駕籠の中から何か声高に言うのが聞えると、それに応じて後ろなる駕籠の中からも、前のよりは少し低い調子で一言二言言い出すのが聞えます。
そこで二つの駕籠は別れて、前のは槍を持たせたまま、講武所から聖堂の方を指して行く。後ろなる抱茗荷のは、そのまま一直線に外神田から上野の方面をさして進んで行きます。
その時、昌平橋のこっちに海坊主の寄合のようにかたまって、その乗物にちっとも眼を離さなかった連中が、今や前後の乗物が別れたと見るとスーッと爪先立って橋を渡り、太刀の柄を握り締めた十余人は、いわずともかの土方歳三を大将とする新徴組の一団です。