Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
「名からしてふさわしいと言うものじゃ、地蔵菩薩大菩薩、なんとよい思いつきだろう」
「そりゃ方丈様、いい思いつきだ」
「賛成かな。それで与八、出来上ってからここで開眼供養というのをやって、それから大菩薩峠の頂へ安置する」
「なるほど」
与八はしきりに感心をして、
「その時は、方丈様、俺がこのお地蔵様を峠の天辺まで背負って行ってやるべえ」
「そいつは面白い、この石も、お前に担いで来てもらったのだから、御尊体も、お前に持って行ってもらうことにしよう」
「有難え、有難え、そうすると、俺も功徳になる」
「結構結構、南無延命地蔵大菩薩、おん、かかか、びさんまえい、そわか――」
「方丈様」
「何だ」
「あの地蔵様の歌のつづきを教えてもらいてえ」
「和讃か」
「西院河原地蔵和讃、空也上人御作とはじめて――
これはこの世のことならず、
死出の山路の裾野なる、
さいの河原の物語、
聞くにつけても哀れなり、
二つや三つや四つ五つ、
十にも足らぬみどり子が、
ここまで覚えたからその次を」
「よしよし、わしが唱えるから、あとをつけろや」
東妙和尚は石鑿を地蔵の御衣のひだに入れて直しながら、
さいの河原に集まりて、