Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme
「さあ、みどりさん」
みんなの眼がみどりの方に向く。左右の二人は、
「帯をお取りなさい」
みどりの帯へ手をかける。
「まあ、何をなさいます」
「そんなに驚くことはない、これは竹の子勝負というて、一枚とられたら一枚ぬぐというきまり、それで最初には帯から……」
みどりは驚いてしまって、その手を振り払おうとする間に、かえってこんなのを面白がる連中は、寄ってたかって無残にもみどりの帯を解いて、あちらに投げ出す。
みどりは身も世にあられぬあさましさを感じてポーッとしていると、
春の夜の……
「ありました」
花野は高萩の前にあったのを横の方にポンと飛ばし、
「みどりさんの仇を討ちました」
夕されば……
「しめた!」
最初にやられた太田が飛び出したのは、運悪くまたしてもみどりの前でした。
「やれお気の毒な、いざ一皮むき給え」
寄って来て、みどりの上着に手をかける。
「どうぞ御免あそばして」
必死にいやがるを、けっく一倍おもしろがる。
「みどり、そんなにむずかるものではない、ほんの座興じゃ」
上着を剥がるれば下は間着。
もろともに……
「ありました」
またしても意地の悪い高萩は、みどりの弱味をつけ込んで覘っていた図が当る。