Japanische Klassiker mit Furigana
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme
そのとき私はさてはこういう人であったのか、それでは私をたよって朝鮮くんだりまでくるはずはないと思ったのである。それから十数年たって、今夜ここで棋界の名人木村義雄氏としてあの時の拾い主にお目にかかった訳である。ことの奇縁といい、精神の持ち方といい、回顧してまことに感慨に堪えない』と、語り終わった。これを聞いて私らは、旅はして見るものかな、と思った。老紳士は当時朝鮮銀行秘書課長兼人事課長、現在京城の不二興業専務飯泉幹太氏である。
翌日、木村名人は龍山陸軍病院に白衣の勇士を慰問に行って勇士たちに、『棋略と戦略』という題で一時間ばかり話をした。
京城の料理はおいしい。材料も清新であるし、調理のしかたもまことに結構だが、我々東京の者には塩味が少し足りない。これは関西式の料理であるからであろうと思う。
京城には、なかなか美人がいる。内地婦人は眼につかないけれど、朝鮮婦人はよく眼につく。赤、紫、白、紫紺、黒など思い思いの上着をきて町をぞろぞろ歩いている。ほんとうに朝鮮婦人は外出好きらしい。何れも、涼しい眼を持っている。衣類の格好によるのであろうが、背が高く足が長く見えるところは体格美を感ずる。