Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme
議会見物
上
議会中、一日くらいは傍聴席へはいってみるのも国民のつとめであろう。と考えるのだが、物臭ものにはなかなか思った通りにはゆかない。三年に一度か、五年に一度くらいしか、その機会をもたないできた。
でも、昨年の一月の議会返り初日には、二十年前の満鉄事件のとき、顧みて恥なき徒、という名文句を吐いた平沼騏一郎が、総理大臣として施政演説をやるちうことであったから、貴族院の傍聴席を覗いて見た。ところが、平沼がひどく老けているのに驚いたのである。更に悲しく思ったのは、演説が美辞麗句に満ちていて、さっぱり内容のなかったことだ。失礼であるが、そのとき、これでは長持ちはしないという印象を受けたのである。
今年は、二月の五日に、小山議長が不信任決議案をつきつけられるという新聞をみたから、これは面白いと思って行ってみる気になった。先年、小山松寿が議長になったとき、人はああいう処世術でやってきた方がいいのかな、と思ったのだ。
というのは、大正七、八年ごろ、私が毎日議会へ遊びに行っていた時分、まだ小山は初老の議員で人柄がおだやかで、憲政会総裁加藤高明の顔さえ見れば議員控室であろうと、廊下であろうと、三太夫が殿様に接するような物腰で、ペコペコと頭をさげていた。