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Japanische Klassiker mit Furigana

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たぬきじる

完本 たぬき汁

佐藤 垢石

Lesen Sie 完本 たぬき汁 (たぬきじる) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.158 Zeichen · 273 Bildschirme

Aozora Bunko

それには、鬼神に酒と肉を供えて礼を尽くす必要がある。善は急げだ。お前はもう酒を棄て酒器を砕いてしまったのだから、何処かへいって酒肴を買ってきてくれ。と言った。細君は、夫が自分の言葉をきいてくれたのを喜んで、いそいそと出ていって買ってきた。ところが劉伶は、その酒と肉を鬼神には供えないで自分の前へ供えてしまった。そして、跪いて祝詞を唱え、天劉伶を生む、酒を以て名を為す。一飲一斛五斗にして醒を解す。女の言葉など慎んで聴くものじゃない、と言って破顔一笑。仍ち酒を引き肉を御し、隗然たるのみ。復た酔う矣。

こんな話が、太平御覧という書物に書いてある。私は劉伶をまねて自分を偽るのではない。やはり、薄志弱行のために禁酒が続けられないのだ。必の契りを破るたびに、劉伶の話を思い出し百万の味方を得た感を深うするのである。

五

慶安三年の五月ごろ、酒井雅楽頭の侍医で武州江戸大塚に住んでいた樽次こと茨木春朔と、やはり武州池上新田に住する池上太郎右衛門底深という人と酒合戦を行なったことは、茨木樽次が戲書『水鳥記』に詳しく書いてあるので誰も知っている。慶安のころであるというと、この酒合戦には一升六十四文から、百三十文位の値段の酒を用いたのであろう。