Japanische Klassiker mit Furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme
ちょっと待っていてください」
呆気にとられた小田刑事を残して、俊夫君は、その紙片をもって次の部屋へ行き、何やらしきりにやっておりましたが、やがて出てきて、小田刑事に渡した紙片の上には、「頭蓋骨」の絵が、赤い色の線で書かれてありました。
「今、ある薬品をかけてあぶりだしたら、こんな絵があらわれたのです。これについて何か心当たりがありませんか」
俊夫君が、こう言い終わらないうちに、小田刑事の顔色は変わりました。
「やっぱり、あいつらの仕業か」
と、小田刑事は吐きだすように言いました。
「え?」
と、俊夫君は、小田刑事の顔を、つよく見つめました。
「実はねえ、俊夫君」
と、小田刑事はいくぶん声をひくめました。
「まだ世間にはむろん知られていないが、この十日ばかり前に、上海に根城をもっているある誘拐団が東京へ入りこんだ形跡があるから、注意しろという内報が、警視庁へきたのだよ。その団体のマークがこの赤い線で書いた頭蓋骨で、彼らは内地の女を誘拐しては、不思議な方法で上海へ連れてゆくのだ。
その団体は主として内地の人間から成りたっているらしいが、支那人などをも手先に使い、のみならず、思いもよらぬところに連絡をつけて、実にたくみに犯罪を行っているらしい。