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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

署長はびっくりして俊夫君を見つめ、

「ど、どうしてですか?」

と尋ねました。

「手拭いを盗む者は犯人より他にないじゃありませんか。だから、犯人は、高飛びしないでこの付近のどこかにいるということが分かります」

「でも、その犯人が誰だか分からぬじゃないですか?」

「そうですよ。だからこれから犯人が誰だかを探偵しようというのです。信次郎はまだ拘留してあるでしょう? ちょっと会わせてくれませんか?」

犯人嫌疑者の信次郎は、無頼漢と評判されているだけに、あまり人相のよい男ではありませんでした。俊夫君は信次郎が連れられてくるなり、じっと彼の顔を見つめておりましたが、しばらくしておもむろに尋ねかけました。

「信次郎さん、お前さんはこれまで度々お豊さんの家へ行ったことがあるかね?」

「畑の耕作を頼まれて、時々出入りしました」

「あの手拭いはお豊さんの家へ忘れてきたのではないかね?」

「いいえ、ちがいます。もう長いこと伺いませんし、たしか先月のお祭りのときまでは、あの手拭いを持っていたと覚えています」

「ふむ、そうしてお祭りからこちらへは、お豊さんの家へは行かなかったのだね?」

信次郎は頷きました。