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Japanische Klassiker mit Furigana

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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

Lesen Sie 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.885 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、あの大地震です。二人の少年を捜しに出た人々も、少年たちも、もろともに焼死したと見えて、そのまま帰ってきませんでしたので、みんな東京の土となったものと思いこんでおりました。

ところが東京へ行ったはずの富三が、こうして山奥に死んでいるところを見ると、もう一人の少年栄吉もいっしょに山崩れの下敷きになったかもしれない、こう考えて、村の人々は、力を合わせて付近を掘りかえしましたが、栄吉の死体はどうしても見つかりませんでした。

富三はなぜ一人でこんな山奥へ来たか、警官はまず二人の少年がF町へ連れ立ってゆくのを見たという者を呼んで、よく尋ねてみますと、何しろ一年半以上にもなったところですから、その返事は曖昧で、ことによると、二人は別々に家の金を盗んで出たのかもしれないということになりました。

そこで警官は、さらに考えを進めて、蟇口の中がからであるということと、首に手拭いが巻かれてあるということからして、富三は、盗人のために山奥に連れられ絞め殺されて、五十円の金を奪いとられたのであろうと推定しました。

しかしその盗人が誰であるか、もとより分かろうはずはありませんけれど、何とかして犯人を捕らえたいと思った警官は、富三の家庭の事情を聞くなり、富三の母親に向かって恐ろしい嫌疑をかけたのであります。