Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
古いのや新しいのや、無数の石碑が、ジメジメとこけむした地面に、ところせまく立ちならんでいます。空の星と、常夜灯のほのかな光に、それらの長方形の石が、うす白くうかんでいるのです。
桂君は怪談などを信じない現代の少年でしたけれど、そこが無数の死がいをうずめた墓地であることを知ると、ゾッとしないではいられませんでした。
怪物は、石碑と石碑のあいだのせまい通路を、右にまがり左にまがり、まるで案内を知ったわが家のように、グングンと中へはいっていきます。黒い影が白い石碑を背景にして、いっそうクッキリとうきあがって見えるのです。
桂君は、全身にビッショリ冷や汗をかきながら、がまん強くそのあとを追いました。さいわい、こちらは背が低いものですから、石碑の陰に身をかくして、チョコチョコと走り、ときどき背のびをして、相手を見うしなわないようにすればよいのでした。
ところで、桂君が、そうして、何度めかに背のびをしたときでした。びっくりしたことには、思いもよらぬ間近に、石碑を二つほどへだてたすぐ向こうに、黒いやつが、ヌッと立っていたではありませんか。しかも、真正面にこちらを向いているのです。