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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、人々の目が、屋根の上から、だんだん空のほうにうつっていったときです。

「アッ、あれだ! あれだ!」

ひとりの警官が、とんきょうな声をたてて、やみの大空を指さしました。

それと知ると、屋根の上の警官たちはもちろん、地上の数十名の警官たちも、あまりの意外さに、アーッと、おどろきのさけび声をあげました。

ああ、ごらんなさい。二十面相は空にのぼっていたのです。悪魔は昇天したのです。

やみの空を、ぐんぐんとのぼっていく、大きな大きな黒いゴムまりのようなものが見えました。軽気球です。ぜんたいをまっ黒にぬった軽気球です。広告気球の二倍もある、まっ黒な怪物です。

その軽気球の下にさがったかごの中に、小さくふたりの人の姿がみえます。黒い背広の二十面相と、白い上着のコックです。彼らは警官たちをあざわらうかのように、じっと下界をながめています。

人々はそれを見て、やっと二十面相のなぞをとくことができました。怪盗の最後の切り札はこの軽気球だったのです。ああ、なんという、とっぴな思いつきでしょう。ふつうの盗賊などには、まるで考えもおよばない、ずばぬけた芸当ではありませんか。