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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんにじゅうめんそう

怪人二十面相/少年探偵団

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

手ぶらで部屋を出ていったところをみますと、塔をぬすみにはいったものとも思われません。では、何をしにはいったのでしょう。読者諸君、こころみに想像してごらんなさい。

それはともかく、やがて、火事さわぎがしずまりますと、大鳥氏と支配人は、大急ぎでもとの奥座敷に引きかえしました。そして門野さんは、片はだぬぎになって、また畳をあげ、床板をはずし、くわを手にして床下におりたちました。

大鳥氏は、もしや、いまのさわぎのあいだに、だれかが、この部屋へはいって、畳の下の黄金塔をぬすんで行きはしなかったかと、支配人が、床板をはずすのも、もどかしく、縁の下をのぞきこみましたが、黄金塔には、なんのべつじょうもなく、黒い土の上に、ピカピカ光っているのを見て、やっと安心しました。

やがて門野支配人は、黄金塔を床下の深い穴の中に、すっかりうめこんでしまいました。そして、床板も畳ももとのとおりにして、

「さあ、これでもう大じょうぶ。」

といわぬばかりに、主人の顔を見て、ニヤニヤと笑うのでした。

こうして、ほんものの宝物は、まったく人目につかぬ場所へ、じつに手ぎわよくかくされてしまいました。