Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいだんつきのかがみ

政談月の鏡

三遊亭 円朝

Lesen Sie 政談月の鏡 (せいだんつきのかがみ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.603 Zeichen · 108 Bildschirme

Aozora Bunko

親を持って不便とは思いながら、何一つ買って与える事も出来ませんが御当家へ内職に上るように成ってから、結構な櫛を戴いたり、食物まで贈って下さり、何たる御真実の事か実に何うも此の御恩は決して忘却は致しません、千万辱ない事で有難う、折角の思召ゆえ当季拝借致しましょう」

と悦んで包みに致し小脇に抱えて宅へ帰って話すと娘は飛立つ程の嬉しさ、是から僅な物を持って娘が礼に参るような事で、其の年も果てゝ宝暦三年となりましたが、職を致す者は大概正月廿日迄は休みますので、此の金兵衞の宅の内職も十七日迄休みでございます、丁度六日お年越しの朝早く起きて金兵衞は近辺に年始に出ました、此方はお筆が昼飯を喰べましたから、かねて近金から貰った小紋の紋付に紫繻子の帯を締めて出ると一際目立つ別嬪でございます、時々金兵衞の家内とお湯に行きますから誘いました。

筆「お内儀さんお湯に入っしゃるならお供を致しましょう」

蓮「私は今御年始客が有るから先へ行ってお呉れ、直に後から行くから、柳原町のお湯だろうね」

筆「はい」

娘は一人でお湯に参りましたのが一つのお話になります