Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「これっ待て。お師匠さまを殺して、どこへ」
「そこ退けッ。うぬ、退かねえか」
またもや、一閃の斧の下――童子の首はコロコロところがった。そしてころがって行った闇の隅から泥人形のような白い首が、こっちを見た。ニコと笑ったように見えた。
「うへッ」と、李逵もなんだか、へんな気がした。骨の髄をぶるッとさせて。「――くそっ、俺としたことが」と、山門をとびだした。そして後ろを振向くと、山月が青かった。それからはもう一足跳び。――まだ暁にもなっていず、戴宗、公孫勝は夢深々と何も知らない。――彼もまた夜具の中にもぐりこんで、なに食わぬ顔のあくる日をむかえていた。
朝から午まで、その日も、戴宗は公孫勝と対座しづめで、切願、熱弁、情や義にもからませて、どうかしてと、説きつけている。それは李逵には、くすぐッたかった。ちゃんちゃらおかしくてたまらない。
午食の点心をすますと、一清はぜひなげに、
「では、おことばにまかせ、もう一度、松鶴軒へ伺ってみましょう。はたして、お師匠さまが、昨日の言をひるがえして、おゆるし下さるかどうか知れませんが」
と、ふたたび、きのうの如く、連れ立って草廬を出た。