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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

だから妙におとなしくなり、また李逵に似げなく、その話だとはにかんでいた。

しかし彼は、帰る途中で、一人の奇異な男を知って連れもどっている。顔ばかりでなく体じゅうに菊石のある銭豹子という鍛冶屋さんだ。

もとより銭豹子は本名ではない。苗字は湯、名は隆、つまり湯隆という者で、父はもと延安府の軍寨長官だったそうだが、軍人の子にもやくざは多い。ばくち、女、かたのごとく流れ流れてきたすえ、武岡鎮の町はずれで、テンカンテンカンやっているところを、こんど通りがかりの李逵と知って、

「ぜひおれも梁山泊へ入れてくれ」

とばかり一しょにここの戦場先へ来たものだった。見るからに一ト癖もふた癖もあるが、たしかにまた一芸の士。呉用、宋江のめがねでも「よかろう」となって、さっそく今日は戦陣に加わっていた。とはいえ到底、李逵のそばにはついて歩けない。李逵もまた、新米の味方の一人など、ふり返ってもいなかった。

いやここでは、李逵を語るよりは、奉行高廉の行動を見ておかねばなるまい。――高廉は望楼から下りるまでもなく、脚下いちめん殺戮の坩堝を見、城中に入った敵の奇功を察し、もうこれまでと観念の目をふさいでいた。