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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

同様に。――一方の呼延灼の方でもまた、陣場の床几で、息を休めながら、

「いや危なかった。あいつら、どっちも、盗ッ人ずれの手並ではない。武芸は禁軍の専売だと思っていたら大間違いだわ」

と、これも胆を寒うしていた。

ところがこの夕、意外な早打が、奉行慕蓉の鎮台から馬を飛ばして来た。

「将軍。すぐ軍をかえしてください。ご命令です」

「えっ。どういうわけで」

「三山の一寨、白虎山に住む孔明と孔亮と申す賊が、城内の手薄を知って、急に押し襲せてまいったので」

呼延灼は仰天して、陣をたたみ、夜どおしで青州へ引っ返した。

とはいえ、いかに城内の手薄を知ったにしろ、白虎山の賊徒が、どうしてそんな積極的な挙に出てきたのか? 途々、使者に訊いてみると理由はこういう次第だった。

古くから、白虎山の下の大庄屋に「孔家」という名門の一家がある。

なかなか人望もあって、兄を毛頭星の孔明、弟を独火星の孔亮といい、壮丁や小作の百姓もたくさん抱えていたが、去年、町の大金持に騙されて、伝来の田地山林をのこらず法的に差押さえられ、その懸合い中に、つい若気の兄弟が、金持の一家を鏖殺するという大事件をおこしてしまった。