Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「しまった。申しわけありません。……這奴らは、何かさとって、襲われる寸前に、彼方へ退がったものとみえます」
延灼は、言って、詫びた。けれど、全然、功がなかったわけでもない。内応によって官軍は勝ったのだし、一陣地は奪取したのだ――そのうえ、内応の賊将、黄信、林冲、史進、秦明などは、挙げて彼の馬前へ来て、投降していた。
「あの山には」
と、関勝は、投降者を見廻しながら訊ねた。
「防備があるのか。かたい防寨でもきずいてあるのか」
「そんな物はありません。裸山で――」
と、延灼はさらに言った。
「あわてて、仮に逃げ退いただけのものです。ですから、四方へ逃げ散った賊兵が、まとまらないうちに、かしこを突けば、宋江を生け捕ることは、明け方までに遂げ得られましょう」
そこで、再度の潜行に出た。もちろん、宣賛、思文のふた手も連れて。――ところが、すでにこれが宋江の術に落ちていたものだった。――関勝は途中でとつぜん馬もろとも陥穽にころげこんだ。同時に、周囲にいた黄信、史進、秦明らが、たちどころに、彼の上へおいかぶさり、そのよろいも甲も剥いで、捕縛してしまった。
思文もまた、べつな所で、山兵の埋伏に出会って捕われ、例の、醜郡馬宣賛も、翌朝、湖畔に追いつめられて、いけどられた。