Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
燕青は、李逵へ話した。
「癪じゃあねえか。泰州といえば、山東の鼻ッ先だ」
「むむ、そいつは生意気な野郎だなあ」
「だから宋先生と盧俊儀さまにお願いして、おゆるしを得、俺はこれから、その泰岳へ出かけて行くのさ。二十八日の奉納相撲で、天下無敵とかいってやがる任原の野郎を、数万人の見物の中で投げ飛ばしてやったら、さだめし胸がスーッとするだろうと思ってね」
「ちょ、ちょっと待ちなよ」
「なんだい」
「おめえは、浪子燕青とかいって、四川弓を持たせちゃ、巧いもんだそうだが、体ときては、山ではいちばん小ッけい方だ。先はいずれ仁王のような大男だろうに、自信はあるのかい」
「黒旋風、見損なッちゃいけないよ、これでも北京の春相撲、秋相撲には、一ぺんだって、負けたことはないんだぜ」
「よし。万一ッてえこともあらあ。おれが助太刀に行ってやろう」
「まっぴらだ。みんなも言ってたよ。李逵が顔を出すと、ろくなことは一度もないって」
「いや、こんどは俺も考えたさ。百日もお灸をすえられれば沢山だろう。連れて行けよ。なあ燕青。まったくこのところ、世間の匂いも嗅いでいなかったんだ」
すがられると、燕青はあわれにもなって、つい条件付きで、連れて行くことになった。