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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

呉用先生の智網、金鱗の鯉を漁って元の村へ帰ること

あれがご馳走だ。もう一ト漕ぎして、水っ端の旗亭まで行こうや」

「よかろう、三艘、舳を揃えて繰りこむか」

小五の柘榴頭巾も、自分の小舟へ、ひらと跳び下り、たちまち、櫂音たかく追いついてきた。

呉用先生の智網、金鱗の鯉を漁って元の村へ帰ること

「ああ酒も美味いが、空気までがまた美味い。お互いこんな日に会うのも、生きてこそだな。おまえ方、三人兄弟と一しょに、こうして杯を持つのもまことに久々だし」

「先生、よほどここの旗亭がお気に召しましたね」

「ム。貧しい漁村の一杯飲屋も、時によれば岳陽楼の玉杯にまさるというもんじゃ。……江の畔には柳や槐のみどりが煙るようだし、亭の脚下をのぞけば、蓮池の蓮の花が、さながら袖を舞わす後宮の美人三千といった風情」

「はははは、先生のこんな上機嫌は初めて見たぜ。なあ弟」

兄の小二がいうと、弟の小五、小七も口を揃えて、

「よかったなあ、せっかく、ご案内してきても、どうかと思ってたンだが。……ところで兄哥」

と、ここで小五が、口をはさみ、

「おれだけまだ聞いていないが、呉用先生がとつぜん村へ現われたッてえのは、いったい、どういう御用向きなんだね」