Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「山伏だと。よくねえなあ、この頃の行者って奴あ、装恰好だけは、もっともらしく拵えて歩きゃあがって、作法も経文もろくそッぽ知らねえようなのが、ただ食い稼ぎに村へも時々入って来やがる。うるせえから、粟の一升もやって追っ払え」
「ところが、てんでそんなものア眼もくれねえんです。へい」
「じゃあ、なにを施せと、ねだっているんだ」
「旦那に会わせろって、ごねるんですよ」
「ふざけるな。そんな物乞いに、いちいち会っている暇はねえ。それよりは、てめえたち若いもンが大勢ガン首を揃えてやがって、そんな者一人を持て余してるたあ、なんてえざまだ」
「そう仰ッしゃいますが、ま、ちょっと来てごらんなすってください。――自分は一清道人と申す者――とか何とか吐ざいて、ちょっと触ろうものなら、すぐ人を手玉にとって、ぽんぽん投げつけてしまやあがるし」
「なに、手むかいするのか」
「そいつア向うでいってる文句でさ。手出しをすると用捨はせぬぞ。晁蓋に会わせぬ以上はここは動かん……なんて啖呵を切りゃあがって、四人や五人タバでかかっても、あっさり片づけられちまう始末なんで。なんともはや、私たちじゃあ手におえません」