Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

それをここへ出してくれい」

「知りませんよ、そんな物」

「知らんはずはない。たった今のことだ。……あの鸞帯には、役署の書類やら大事な物が入っている。後生だ、返してくれ」

「ふふン……だ。なんでもお役署風さえ吹かせばすむと思ってるのね。婆惜はそんなお人形さんじゃありませんわよ」

「さては、鸞帯を隠したな」

「泥棒だと仰っしゃるの」

「いや、つい語気を荒くしたが、何もおまえを泥棒にする気はない」

「もちろんでしょ。泥棒とお親しいのは、そちら様ですものねえ」

「げっ……。よ、読んだな、中の手紙を」

「あいにく、寺小屋ぐらいの読み書きは、婆惜も習んでいましたからね」

「たのむ! ……」と、宋江は、女の寝台のそばに片膝をついて、首をさげた。

「大きな声をしてくれるな。あの一書は、宋江には無関係な者の手紙だが、知られては、世間に誤解される。宋江の身の破滅だ……」

「あんたを賊の一味だとは思っていませんわ。けれど、梁山泊から、なんであんたに、金百両を贈ってきたのかしら。……なにか、よッぽどなことでもなくっちゃ……」

「しっ、しずかにしろ。おまえのいうこと、望むこと、何でもきくから、ここはもんくなしに、その品だけを、返してくれい。