Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
「どうしたものか」
と、会議にかけた。
「さあ? ……」
と役人たちはみな言い合せたように、妙な懐疑的の生返事である。いうまでもなく、西門慶とは公私にわたって、昵懇な者ばかりなのだ。いや官と政商の腐れ縁といったほうがいい。知事自身にしてさえ、多少なりともその悪因縁に関りのない、きれいな身だとはいえなかった。
「知事閣下」
ひとりが、ついに結論を出してすすめた。
「まずこれは、お取上げにならんほうがいいでしょう。自体、男女の情痴が因ですからな。洗い立てすればするほど、なにかと工合の悪いことも生じてきますし」
「うん。……厄介な事件とは思うのだが」
「事件といっても、多寡が一個の饅頭売りの死。しかも愚鈍で頭の足らない男ということは、世間周知の者であるのです」
結局、知事は、武松をふたたび召し入れて、慰撫に努めた。もちろん、武松は不平である。
「――いや、確たる証拠もないと仰ッしゃいますが、この二品をご覧ください。これでも兄の死は、ただの病死でしょうか。毒殺ではないといえましょうか」
武松は、兄のお骨の一片と、西門慶が九叔へ賄賂した銀子一錠をさし出して、卓を叩いた。