Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうして」

「噂には、いまお話しした花和尚魯智深は、その後、二龍山の宝珠寺に居坐って、もう一人の青面獣楊志といっしょに、でんと大きく山寨構えをしているそうです……。なにも、これから都頭さんも、孟州の刑地へなんぞへ、神妙に曳かれて行くにゃ当らねえじゃございませんか。もし、お気持ちがあるなら、手前が二龍山へご案内してまいりますが」

「いや、そんなケチな真似はしたくねえ。おれが逃げたら、おれによくしてくれた東平府の奉行陳文昭さまの落度になる。それにあの小役人ふたりも、途中なに一つ、おれには辛くしなかった。はやく毒消シでも服ませて、息を吹ッ甦させてやれよ」

母夜叉も張青も、彼のさっぱりした気性には感に打たれた。さっそく介抱して、二人を蘇生させ、翌日は、詫びの一宴を張って、心から謝し、なお後日の義を約して、夫婦、孟州大街の入口まで送って来た。

鬼の眼にも涙。いざ別れとなるや、張青夫婦は、

「……お大事に、どうか都頭さん、郷に入っては郷に従え。巧く、刑をおすましなすって」

と、涙さえ浮かべていた。

州尹(州の長官)の公署に着くと、護送役人は、ただちに彼の身柄に、東平府の文書を付けて、