Japanische Klassiker mit Furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
城鼓の乱打は枯葉を巻き、武行者 は七尺の身を天涯へ托し行くこと
重罪ノ上、更ニコノ重科ヲ重ネタルカド、尋常ニ非ズ、中央ノ処断ヲ待ツノ間、土牢ヲ申シ付ク
「やっぱりおれは騙されていたのか? ……だが、張総督にも、あの女にも、おれは何の恨みもうけている覚えはねえが」
彼はもがいた。こんな犬死はしたくねえ! よしっ、隙を見て、破牢してやる!
ところが、四十日ほどするうち、牢屋あずかりの康与力が、ある折、彼にささやいた。
「じつあ、牢城の管営と、施恩さんの父子が、蔭ながら、たいそうお前さんの身を案じていなさる」と前提して、
「じつは蔭では内々、要路要路の役人たちへ、何百両とも知れないほどな賄賂をばら撒き、なんとか、お前さんの身を助け出そうとしていなさるんだがいかんせん、相手が総督ときちゃあ、これに立ち向う者はねえ。……だが、くれぐれも短気を出してくれるなというお言伝てだったぜ。よろしかね、武都頭」
「ありがとうござんす。……ああ、そんな人の情けにはほろりとするが……しかし与力さん、いったい、総督はなんであっしをこんな冤罪の罠に陥したものでございますかえ」
「そりゃあ、知れているじゃないか。張蒙方総督と、その配下の張軍団長とは、同姓の一族だぜ」