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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「獄中の宋江と、戴宗とを併せて、同日同所で、斬刑に処せ。刑場の立て札には、ともに梁山泊に気脈を通じ、不逞な陰謀をいだいた大賊なりと公示するがいい」

与力の役人は、日頃、戴院長に好意をもち、世記にもなっていた下役なので、ただおろおろと、

「して、その……斬刑の日は、いつにいたしましょうか」

「きまっている。即日、あしたのうちに行え」

「ですが、あいにく、明日は国家の忌日で、なおあさっては、七月十五日の中元節、さらに天子の景命(誕生日)と、盆や祝日がつづきますので、地獄の大牢さえ、牢番から囚徒まで、休ませねばなりません」

「ちっ、ぜひもないわ。では今日より六日の後にしろ」

偶然とはいえ、これや天が宋江に、また戴宗に、幸いしたものといえようか。

六日後の牢城から江州郊外への刑場の道はたいへんな雑閙だった。聞きつたえた見物人がわんわんと黄塵の下に波打っている。

この朝、死刑囚二人は、かたのごとく、白い死衣を着し、油でない膠の水で、尖ンがり髪に結わせられ、赤い造花が、髪の根元に一本挿された。

また獄神の青面廟の前では、この世の名残に一碗の飯と酒が与えられ、それが終ると、裸馬の背で、沿道の眼にさらされながら、牛頭馬頭の獄卒が手綱持ちで、あまたな兵の警戒のもとに、死の刑場へ曳かれてゆく。