Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme
大江の流れは奸人の血祭りを送り、 梁山泊は生還の人にわき返ること
ほかにも五隻の大船の影が迫っている。文炳は狼狽のあまり江の中へ飛び込んだ。とたんに小舟からもしぶきが揚った。浪裏白跳の張順が、歩く大魚みたいな影を水中に描いて、苦もなく文炳を引っ捕え、大船の方へ引きあげていた。
「ざまを見さらせ」
「さあ、みんな寄って来い」
「悪文炳の膾斬りだ。悪運の強い野郎とおもったが、悪運はやっぱり当てにはなるめえ。思い知ったか」
船上は沸いた。血まつり騒ぎだ。
一寸試し五分試しのすえ、江へ投げこまれたのはぜひもない。あげくに、その人間が一代爪に火をともして蓄積した財貨金銀は、昨夜、一物余さず彼の倉から、ここの大船三隻に移されていたのであった。
「さあ、引揚げようぜ。足もとの明るいうちに」
この日も、江州の府城を中心に、官軍の旗や馬けむりが江岸一帯に眺められた。おそらくは大規模な手配がおこなわれているのだろう。都へは使者が馳せ、各州には官符が飛び、梁山泊の名はいまや、全土へ震撼しているにちがいない。
「この上は、てまえたちも、この地には残れません。老父もつれてご一同とともに」
と、穆家の兄弟、三覇の面々、例の薛永や裁縫師の小男までも、こう申し出て、すべて梁山泊落ちときまった。