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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

美僧は糸屋の若旦那あがり。法事は色界曼陀羅のこと

しかしここにはしばらく語るべき事件もない。

話はもどって、薊州の街、楊雄の屋敷における或る日のこと。

「どうだの、石秀さん。退屈かね」

「や、潘のおじいさんですか。退屈よりも、義兄さんや義姉さんに、余りよくしていただくので、なんともはや相すまなくて」

「そんな遠慮はいらないよ。ただ、お前さんは官途の仕えは大嫌いだそうだから、そっちへはお世話もできないと、聟どのがいっている」

「ええ、どうも役署づとめは向きません」

「じゃあひとつ、肉屋を開いてみたらどんなものだろ。――屋敷の裏口は袋小路、そのとッつきに一軒、手ごろな家があいている。わしの隠居所とも斜向いだしさ」

「あ、あの空家ですか。そいつはぜひ働かせていただきましょう。ご恩返しに」

「とんでもない。こっちでいうことばだよ。儲けは仲よく歩合で頒るさ。じゃあ聟どのが役署から帰ったら、さっそく相談するとして」

しかし、話はもう出来たも同様。楊雄夫妻も大賛成で、日ならずして“開店大売出し”の爆竹(花火)、ちらし、慶祝の紅挑灯などが、どんちゃん、ここの街角をにぎわした。

よく売れる。石秀もよく働く。それに潘爺さんが、あきない馴れた肉切り職人をひとり探してきて、石秀にはもっぱら仕入れ経営の方をやらせたので、この方もとんとん拍子。