Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

趙の長者はふと気づいて、また隣の袂をそッと引っ張って注意をあたえた。

「合掌です……合掌作礼しなければいけませんよ。あなたのために、いよいよ上人さまが、お剃刀の式をとるのですから」

「あ、そうなんで?」

魯達も慌てて掌を合せる。――見れば長老の上人は、払子を払って、やおら禅椅に倚った様子。大香炉は薫々たる龍煙を吐き、この日長者が供えたお香料の銀子、織物、その他の目録にまずうやうやしく敬礼をほどこす。そこで咳一声、魯達が発心による出家得度の願文を高々と読む。

……終ると、香煙の渦の中にある上人の顔は、そのままいつのまにやら定に入ったすがただった。膝に印を結び、趺坐瞑目することしばらく、やがてのこと、何かが憑り移ったようにこういった。

「――善哉、善哉。この漢はこれ、天の一星につらなる宿性。元の心は剛にして直なり。粗暴乱行はしばし軌道を得ざるがためのみ。ゆくゆくは悟りに会って、非凡の往生、必ずや待つあらん。……喝ッ」

とたんに、法鼓がとどろき、再びの梵鐘が鳴ると、二人の稚子僧が進んできて、魯達のかぶっている帽子をとらせ、彼の手をとって上人の法座の下へ、ひざまずかせた。